●インフルエンザウイルス
インフルエンザウイルスには、大きく分けてA型、B型、C型の3種類があります。そのうち、特に大きな流行の原因となりやすいのはA型です。インフルエンザは感染した人のくしゃみや咳などによって飛散した、ウイルスを含む粒子(飛沫)を鼻や口から吸い込むことで感染します。(飛沫感染)
また、飛沫から水分が蒸発した細かい粒子が空気中を浮遊し、それを吸い込んで感染する空気感染や、ウイルスのついた手指や物にふれて感染する接触感染もみられます。感染してから発症するまでの期間(潜伏期間)は1~5日間と言われています。
インフルエンザの予防法は、流行前のワクチン接種が効果的です。また、ウイルスへの感染予防(手洗い、うがい、湿度コントロールなど)やウイルスに負けない体づくりも大切です。
●マイコプラズマ感染症
マイコプラズマ感染症とは、マイコプラズマニューモニエという病原体(細菌とウイルスの中間の大きさと性質)が原因で気管支炎や肺炎などの呼吸器感染症を引き起こします。
肺炎の10~20%がマイコプラズマの原因によって発症すると言われています。
発症年齢は5~14歳に多いと言われていますが、大人や乳幼児にも感染します。また、流行時期は1年を通じて見られますが、冬場にやや増加する傾向にあります。
感染経路は、咳や痰、唾液などにより口や鼻から感染する飛沫感染。鼻や喉からの分泌物に触れることで感染する接触感染があります。
感染してから発症するまでの期間(潜伏期間)は2~3週間と言われています。
初期症状は風邪とよく似ており、のどの痛み、頭痛、筋肉痛、全身倦怠感(だるさ)、発熱などです。発熱した後、1~2日遅れて咳が出てきて、次第に強まっていくことが特徴です。最初は空咳で、だんだん痰がからんできます。
ほとんどの場合、発症してから5~7日ほどで症状が治まりますが、放置しておくと肺炎を引き起こし重症化することもありますので、注意が必要です。
<年末年始のご案内>
休診:令和6年12月29日(日)~令和7年1月5日(日)
※なお、令和7年1月6日(月曜日)より通常通り診察いたします。