お知らせ

<今月の健康メモ>

花粉症が原因で起こる食物アレルギー

・3月からの花粉飛散傾向

スギ花粉飛散のピークは、福岡で2月下旬から3月上旬、高松や広島、大阪、名古屋では3月上旬から中旬の予想です。金沢、東京、仙台では3月上旬から下旬となるでしょう。今年は大量飛散が見込まれるところが多いため、ピークの時期も長くなる可能性があります。スギ花粉のピークが終わる頃になると、ヒノキ花粉のピークが始まるところが多くなります。 福岡や広島では3月下旬から4月上旬、高松では3月下旬から4月中旬の見込みです。大阪と名古屋では、4月上旬から中旬、東京では4月上旬から下旬にかけてヒノキ花粉の飛散のピークを迎えるでしょう。金沢と仙台は、4月を中心にヒノキ花粉が飛散しますが、飛散量は他の地点と比べると少ないため、はっきりとしたピークはない見込みです。

・野菜や果物を食べると口の中がピリピリ…「口腔アレルギー症候群(OAS)」

花粉症患者が野菜や果物を食べた際、口の中がピリピリしびれるなどの症状は、「口腔アレルギー症候群(OAS)」と呼ばれています。

口腔アレルギー症候群は、特定の果物(野菜)を口に入れると、花粉を吸い込んだ時と同じように、のどの奥、唇、舌の痒みや痛みを覚えます。吐き気や下痢などの消化器症状を起こす場合もあり、

さらにひどい場合は、喘息症状や呼吸困難などを生じることがあります。

●口腔アレルギー症候群の症状とは

果物や生野菜を食べた後、数分以内に唇、舌、口の中や喉にかゆみやしびれ、むくみなどがあらわれることがあります。多くは食後しばらくすると自然に軽快するものの、まれにショック症状を引き起こす危険性もあります。

●口腔アレルギー症候群への対策

花粉症で口の中に症状がある場合には、医療機関を受診し、アレルギーの原因となる食物を確認し、避けるのが基本です。ただ、口腔アレルギーを起こす果物や生野菜のアレルゲンは熱に弱く、加熱すれば食べることができることもあります。症状のあらわれ方にもよりますので、お医者さんに相談してみましょう。

●発症しやすい花粉と野菜や果物の主な組み合わせ

季節花粉果物・野菜
スギ・ヒノキトマト
シラカンバ・ハンノキ・オオバヤシャブシリンゴ・サクランボ・モモ・アーモンド・セロリ
ニンジン・ジャガイモ・大豆・ピーナッツ・キウリ・マンゴ
春~夏オオアワガエリ・カモガヤメロン・スイカ・トマト・ジャガイモ・キウイ・オレンジ
ピーナツ
ヨモギセロリ・ニンジン・マンゴー
ブタクサメロン・スイカ・バナナ・ズッキーニ・キュウリ