お知らせ

<今月の健康メモ>

<熱中症> 

●室内熱中症の原因

室内熱中症は、「環境」「体の状態」「行動」の3つの因子によって引き起こされます。環境の変化によって体のバランスが崩れ、汗や皮膚温度による体温調整が難しくなり、体温が上昇してしまいます。

・環境・・気温(室温)が高い、湿度が高い、日当たりが良い、閉め切った屋内または部屋が狭い、部屋にエアコンがない、急に暑くなった日、熱波の襲来などが主な要因です。近年は夜間も気温が下がりきらず、就寝中に室内熱中症になるケースもニュースなどでよく見かけます。夜間もエアコンを使って適切な室温・湿度を保てば、室内熱中症の対策になります。タイマーで数時間後にオフにする設定もありますが、明け方まで寝苦しくなることも多いため、エアコンはつけたままにすることも考えましょう。その場合は設定温度に注意し、冷えすぎないようにしましょう。

・体の状態・・・高齢者・乳幼児・肥満と診断された方、下痢やインフルエンザでの脱水状態の方、糖尿病や精神疾患といった持病をお持ちの方、二日酔いや寝不足といった体調不良、低栄養状態などの方は特に注意が必要です。

・行動・・・激しい筋肉運動や慣れない運動、長時間の屋外作業、水分補給ができない状況が要因となっています。たとえデスクワークであまり動いていなくても、水分は体から失われていきます。しかも喉の渇きはしばらく続くと慣れてしまい、水分不足に気づきにくくなることもあります。在宅ワーク中なども適度に休憩を取り、積極的に水分補給をするようにしましょう。

●高齢者や子供の熱中症に注意しましょう

熱中症による救急搬送者の約半数は高齢者です。高齢者は、暑さに対する感覚機能や体の調節機能が低下しているため、熱中症のリスクが高くなりますので、ご家族や周りの方々も注意を払ってください。また思春期前の子どもは、汗腺をはじめとした体温調節能力がまだ十分に発達していないために、熱中症のリスクが高くなりますので、ご家族や周りの方々も注意を払ってください。

●熱中症と思われる症状

 次のような体調の異変を感じたら、熱中症にかかっている可能性があります。

・顔のほてり・体温が高い・汗のかき方がおかしい・体のだるさや吐き気・めまいや立ちくらみ

・呼びかけへの反応が鈍い・意識が遠のく・まっすぐ歩けない・筋肉痛や手足のけいれん・頭痛など。

しかし、こうした体調の変化は人によって感じ方が異なる上、同じ環境にいても、一人ひとりの体の状態や行動などによって熱中症のかかりやすさは違ってきます。

●室内熱中症の対策ポイント6箇条

1. 温度と湿度を気にする 2. 室温を適切に保つ 3. こまめな水分補給/適度な塩分補給/休憩

4. 生活リズムを整える 5. 体を暑さに慣れさせる 6. 自分も家族もなるかもしれないとお互いに気にかける

*対策ポイント6箇条を実践し、室内熱中症を予防しましょう。

◎誰もが熱中症にかかる可能性があることを忘れず、体調の変化を感じたら、早めに応急処置や医師の診断を受けましょう。