食中毒予防の原則と6つのポイント!
ウイルスが原因となる食中毒は冬場(11月から3月)に多く発生しています
食中毒の原因となる代表的なウイルスであるノロウイルスは、調理者から食品を介して感染する場合が多く、ほかに二枚貝に潜んでいることもあります。ノロウイルスによる食中毒は、大規模化することが多く、年間の食中毒感染者数の4割以上を占めています。
このほか、毒キノコやフグなどの「自然毒」、近年発生の多いアニサキスなどの「寄生虫」なども食中毒の原因となっています。このようにさまざまな原因物質によって、食中毒は1年中発生しています。
☆食中毒を防ぐ6つのポイント☆
家庭での食中毒予防は、食品を購入してから調理し、食べるまでの過程において、どのように細菌を「つけない」「増やさない」「やっつける」を実践していくかにあります。ここでは、「買い物」「家庭での保存」「下準備」「調理」「食事」「残った食品」の6つのポイントで、具体的な方法を紹介していきます。
(1)買い物
・消費期限などを確認する。
・肉や魚などの生鮮食品や冷凍食品は最後に買う。
・肉や魚などは汁が他の食品に付かないように分けてビニール袋に入れる。
(2)家庭での保存
・冷蔵や冷凍の必要な食品は、持ち帰ったらすぐに冷蔵庫や冷凍庫に保管する。
・肉や魚はビニール袋や容器に入れ、他の食品に肉汁などがかからないようにする。
・肉、魚、卵などを取り扱うときは、取り扱う前と後に必ず手指を洗う。
・冷蔵庫は10℃以下、冷凍庫は-15℃以下に保つ。
(3)下準備
・調理の前に石鹸で丁寧に手を洗う。
・野菜などの食材を流水できれいに洗う。
・生肉や魚などの汁が、果物やサラダなど生で食べるものや調理の済んだものにかからないようにする。
・生肉や魚、卵を触ったら手を洗う。
・包丁やまな板は、肉用、魚用、野菜用と使い分ける。
・ふきん、タオルは熱湯で煮沸した後しっかり乾燥させる。
・使用後の調理器具は洗った後、熱湯をかけて殺菌する。台所用漂白剤の使用も効果的。
(4)調理
・調理の前に手を洗う。
・肉や魚は十分に加熱。中心部を75℃で1分間以上の加熱が目安。
(5)食事
・食べる前に石鹸で手を洗う。
・清潔な食器を使用する。
・作った料理は長時間、室温に放置しない。
(6)残った食品
・残った食品を扱い前にも手を洗う。
・清潔な容器に保存する。
・温め直すときも十分に加熱する。
・時間が経ちすぎたものは思い切って捨てる。
・少しでもあやしい食材は食べずに捨てる。